わたしの足から伸びる影が、さっきよりも更に長く、濃くなっている。


「今日は、そろそろ帰るわ」

「そうか。気を付けて帰ってね」


コッカ君の指が、わたしの指から離れる。


「ええ。コッカ君も」

「うん。そうするよ」


わたしは、コッカ君の頬から指を離す。