「もうすぐ授業が始まる時間だわ。そろそろ教室に向かわないといけない頃ね」

「そうか。もう、そんな時間になるのか。行っておいで」


コッカ君の指が、わたしの指から離れる。


「今日は理科の授業があるの。その時、また会えるかしら」

「ああ、きっと。何事も起こらない事を願っているよ」


わたしは、コッカ君の頬から指を離す。