「もうすぐ、結果貼り出されるかなぁ?
 貼りだされたら、一緒に見に行こう♪」

すると、タイミング良く校内放送が流れる。

【各学年の掲示板にテスト結果を貼りだしています。
 各々で確認しておいてください。】

「見にいこ~!
 あっコウくん起こす?」

私がレンくんに尋ねる。

「コイツ起こさなきゃ、明日まで寝ちゃうよ。
 起こせっ起こせっ」

いたずらっ子の様に笑う。

私はコウくんの身体を揺さぶり、声を掛ける。

「コウく~ん!テスト結果出たってよ~
 起きて~~」

‥‥なかなか、起きない。。

「実桜ちゃん。こうやらないと起きないよ♪」

レンくんはそう言うと
コウくんのピアスの付いた耳にフゥっと息を吹きかけた。

「うわっうっわ・・!!!」

コウくんがガバっと起き上がり
息を吹きかけられた耳を手で払った。

「おいっやめろ レン!」

「ねっ実桜ちゃん、起きたでしょ♪」

「本当だっ レンくんさすが~」

私はシズナと顔を合わせ笑う。