「君も辛い思いしてたんだ…」 僕の心まで寂しい気持ちになった。 「死んだほうが楽かな…?」 顔を上げ僕の目を見て言った彼女はやはり冷たい口調だった。 「し、死にたい…?」 自分にも問いかける質問だった。 僕は今まで何度か死にたいと思うことがあった。 それは家庭環境や僕自身について全てを投げやりにして楽になりたいと思ったから。