「早くしてよー」
ビクッと体が反射的に動く。
なんだか、急かしてくるその姿が少し怖い。
答えなんて出るはずもないのに。
どうしよう…日向早く戻って来てよ…!
そう思い目を瞑ったとき、
「こらこらー!莉奈ちゃんをいじめるなー!」
私の目の前に現れた大好きな姿。
「あ〜ごめんごめん!ついいじめたくなっちゃってさ…」
両手を合わせて謝ってくる男子たち。
「ごめんね莉奈ちゃん、悪い人たちじゃないから」
申し訳なさそうに謝る日向。
「だ、大丈夫です…!」
こんなに一気に謝られると、逆にこちらが申し訳ない気持ちになる。
それに、実際私に危害を加えたわけじゃない。