男子のノリは、時々よく分からない。




どこまでが本気で、どこまでが冗談なのか。




ここで上手い女子だったら、良い返しをするのだろうけど、私は慣れていないからどう反応したらいいのか分からない。




動揺していると、最初に話かけてきたチャラい人がまた質問をしてきた。




「じゃあさじゃあさ、この中で誰が一番いいか教えてよー!」



「…っ」




なんというハードルの高い質問だろう。




はっきり言って好みの顔は一人もいない。




逆にこの空気に嫌悪感さえ抱いてきた。




全員がニヤニヤして、私のことを見つめる。





まるで、飢えているハイエナのようだ。