「日向のやつ、なんで内緒にしてたんだよー」




一人の男子が疑問そうにそう言った。






あっ、そういうことか。




日向は友達に私の話を一切してないんだ。




それは、幼なじみがいる、ということでさえも。




私の存在はどうでもいいと言われているようで悲しいんだ。





結構ショックでかいなぁ。




別に、男の子なんだからわざわざ幼なじみの話なんてしないのかもしれないけど。





少しだけ、ほんの少しだけ泣きそうになる顔を隠すように下を向く。





「えー、じゃあ俺と付き合おうよ!」



「はいはーい!俺も候補に入っていいすか?」




勝手に盛り上がる男子たち。