「さっき、葵先輩と親しそうに話してたからさ…」
「あー、またお姉ちゃん邪魔したのー?」
そう、葵先輩は芽衣のお姉さんなのだ。
芽衣曰く、男は葵先輩に騙されてるらしい。
「お姉ちゃんの裏の顔ばら撒いてやりたいわ…!」
その裏の顔がどんな風なのかは深く聞いてない。
「莉奈ならあんな女になんて負けないよ!」
「いや、でも葵先輩すごく可愛いし…」
「…莉奈、鏡みたことないの?」
鏡は毎朝見てるけど、なんでだろう。
きょとんとした顔でいると、芽衣がため息をついた。
「無自覚って恐ろしいね…」
何を言ってるのかよく分からない。
「成瀬くんも目がおかしくなってるよ!こんな可愛い子が一番近くにいるって言うのに…」
ますます何を言ってるのかわからない。
けど…