―――――…
翔を溜まり場に降ろし、マンションに帰って来た。
玄関を空けた瞬間、頭に衝撃を受けたと同時にスパーンと音もした。
「いっ…てぇ!!?」
頭を押さえて目を開けるとスリッパを持ち、仁王立ちをしているお母様がいらっしゃいました。
「馬鹿息子めっ!!何で会社に顔を出さないんだい?!!」
「あぁ!!ヤベェ…忘れてた…」
「綾から事情は聞いたけど、勝手な真似するんじゃないよ!会社にもいちお、顔は出しなよ!馬鹿息子めっ!」
「…へ〜い!」
「はいだろっ!馬鹿息子!」
また頭を叩かれたのは、言うまでもない。