――――――
――――――――…

「…さん!健二さん!起きて!携帯鳴ってますよ!」

「…あ?あぁ…」


まだ寝ぼけた頭を上げて、紗理奈が持って来てくれた携帯の通話ボタンを押し、耳にあてた。


『出るのおせぇって!!』

キーンと耳に響く声。

アッキーだった。


「あぁ?何かあったんか?!!」


力なくベッドに倒れこみ、アッキーの言葉を待つ。


『聖夜が血迷って、三好んトコの若いの連れて街に流れて来てるぞ!』


ガバッと上半身を上げた。


やっぱ、少し痛めつけた方が良かったか?



まだ、いつも通りに回転しない頭で思った。


だから、俺は甘いのか。(笑)


「直ぐ、翔と向かう。」