「にしてもよっ!奇跡に近いよなぁ、健!」


一頻り飲み、ほろ酔いの翔が口を開いた。


「あ?何が?」


紗理奈が作ったつまみのかに玉を口に運びながら答えた俺。


「健が女と住むとはなぁ〜(笑)」


「え?」


紗理奈がキョトンとして俺の言葉を待つ。


「…あ〜、まぁな。コイツは特別って事にしといて。」

紗理奈の顔が安堵を示した。


「ふ〜ん。ていうか、もうちーちゃんの事は良いのかい?」


翔が言ってやったと言わんばかりな顔で俺を見た。


「連絡すら取ってねぇょ。」