ゲーセンアクアに着くと中は賑わっていた。


入り口近くの二階に続く階段にアッキーと翔の下の奴らしき3人が奥の様子を見ている。


「おっ!健、久しぶり!」

アッキーが俺等に気づいて振り返った。


「裏口はテッチャンが固めてくれてるよん♪」


「え?テツも来てんのか?相変わらず暇人だなぁ(笑)」


「うっせ!それよか、ドコに連れてくんだ?」


「お袋が今、留守だから使ってねぇ倉庫を用意した。俺等の街の第4工場な。」

「用意いいな?(笑)」

ニヤリと頬を緩まし、翔が呟いた。


「手間掛けてわりぃけど、取り合えず殴るな。目隠しして、手足拘束して拉致る。三好に吹っ掛けた下の奴等ももぉいいだろ。」


「わかった。」

そう言って、アッキーが携帯を手にした。


俺と翔でゲーセンの奥に行き、サッカーゲームに夢中になってる聖夜の後ろに立った。