「お客様を引き抜かれてる気配もあるし…体入の娘に憤慨して帰られる方が多くて…」


「そうですか…」


「実は、今日も体入の娘が二人来るの。」


「キャッチの奴は?」


「最近はフリーの人に頼んでてね…名前は聖夜(セイヤ)って言って、3日に1回は体入希望の娘を連れてくるのよ。」


「なる程…綾子ママ、他店舗に情報張りました?」


「昨日ね、連絡したんだけど、どうやらウチ以外はないみたいなのよ…」


「その聖夜って奴はいつから?」


「先月の頭に新しく来たのよ。」


「俺、動きますよ。とりあえず、今日からボーイとして入らせてもらいます。」

「お願いね…」

綾子ママは力なく頭を下げた。