俺は斉藤の肩を掴み一喝した。
「今のお前に紗理奈を会わせるわけねぇだろっ!一からやり直して考えろ!借金までしやがって、女に働かせて暴力で制覇出来ると思うなよ!」
斉藤は力なく座った。
「今からでも遅くねぇんだよ。仕事探して、借金返して人生やり直しせ。」
「紗理奈の前には、もう姿を現すな。見つけたら、お前の人生ないぞ。」
静かに斉藤に言い放ち、俺は席を立った。
「健ちゃん、ありがとう。大丈夫かしらね?」
千里ママは、まだフロアーを見ながら心配そうな顔をしている。
「これでまた姿現したら、ヤッチャンの出番すよ。(笑)」
そう言い残し、『サマンサ』を後にした。