俺の予想では、店が休みな今、DVの矛先は広がってると見ている。
「え…」
千里ママは理沙から目が離せない様子だ。
「うん…。理沙ちゃんさ、彼氏いる?」
「はい…」
「一緒に住んでんの?」
「はい。」
「彼氏、仕事してる?」
「いいえ…」
俯いてしまった、理沙。
「理沙ちゃんを責めてる訳じゃないよ?ただ…」
俺が言いかけると理沙がカーディガンを脱いだ。
「…ひっ、酷い!!」
千里ママが理沙の横に駆け寄り肩を抱いた。
「ずっと我慢していたの?」
千里ママの言葉に、黙って頷く理沙。
涙を流す事もなく、落胆した様子だ。