『サマンサ』を後にし、車で一度会社に戻った。


「川中さん、社長室に来てもらえます?」


「はい。」


「『サマンサ』のキャストでちょっと気になる子が居るから、オープンまで千里ママの手助けをしたいんですが…」


川中さんは、納得した様に手帳とにらめっこを始めた。


「そうですね…時間は所々空いてますので大丈夫かと…何か『サマンサ』で問題でもありましたか?」


「ええ、キャストの一人がDVに合ってるみたいです。千里ママが凄く心配していて…」


「はぁ…最近では、よく事件が起きますしね…」


「何かある前に解決したいんで、力になりたいんすよ。」