中は、作業業者が忙しく動いていた。
奥の事務所は、完成していて中には店長の千里ママがいた。
スナックからキャバクラに転新するのでママから店長になるが、ママという感じがまだ抜けてない。
「あら、健ちゃん久しぶり!」
「どーもっす!」
「また久美子がいなくなっちゃったの?(笑)」
「ええ…まったく、すみません。」
千里ママと母さんは、高校時代からの友人関係でスナック『サマンサ』を始めるにあたって千里ママを引っ張ってきたのだ。
着物が似合う、熟女だ。
「母さんが様子を見に来る予定だったみたいで…何かありました?」