「ずっと俺のそばにおってな」
「はい」
キスの後、奏多さんは私をギュッと抱きしめる。私も奏多さんの胸の中で今までに感じた事のない幸せを感じていた。
この幸せが続きますように……そう思ったのも束の間、廊下から足音が聞こえてきた。その足音は徐々に茶室に近づいてくる。
「入ってもよろしいですか?」
障子の向こうに人影が映る。私達はパッと離れて距離をとった。
「は、はい。どうぞ」
私が障子に向かって返事をすると、お弟子さんが入ってきた。茶室の掃除に来たらしい。
「あれ?一ノ瀬さん、京都から戻ってたんですか?」
「うん、今日は挨拶だけでまた明日から修行に励むよ」
奏多さんはお弟子さんと少し話をして私に一礼すると、そのまま茶室を出て行った。
「あっ、もう少し茶室を使いたいので私が掃除しますね」
「いいんですか?」
「はい。我がまま言ってすみません」
私が謝ると、ではお願いしますと言ってお弟子さんも茶室を出た。お弟子さんには申し訳ないけど、私はまだ茶室で奏多さんとの余韻に浸りたかった。
「はい」
キスの後、奏多さんは私をギュッと抱きしめる。私も奏多さんの胸の中で今までに感じた事のない幸せを感じていた。
この幸せが続きますように……そう思ったのも束の間、廊下から足音が聞こえてきた。その足音は徐々に茶室に近づいてくる。
「入ってもよろしいですか?」
障子の向こうに人影が映る。私達はパッと離れて距離をとった。
「は、はい。どうぞ」
私が障子に向かって返事をすると、お弟子さんが入ってきた。茶室の掃除に来たらしい。
「あれ?一ノ瀬さん、京都から戻ってたんですか?」
「うん、今日は挨拶だけでまた明日から修行に励むよ」
奏多さんはお弟子さんと少し話をして私に一礼すると、そのまま茶室を出て行った。
「あっ、もう少し茶室を使いたいので私が掃除しますね」
「いいんですか?」
「はい。我がまま言ってすみません」
私が謝ると、ではお願いしますと言ってお弟子さんも茶室を出た。お弟子さんには申し訳ないけど、私はまだ茶室で奏多さんとの余韻に浸りたかった。