「そんな顔しないで。アリスがね、うふふ~って美少女キャラ作ってるのも嫌いじゃないよ。


面白い子だなって思って見てたし、不器用だなーとも思ってた。だって、もともと可愛いのにさ」



お、面白い?



「でも、このまま表面的な関係でおわっちゃったら寂しいなって、思ったの。もっと仲良くなりたいなーってずっと思ってたよ」



「ご、ごめんね、あゆみちゃん」



「え? どうして?」



「せっかく仲良くなってくれたのに、私、ちゃんと、ホントの自分をみせてなかったから……」



あゆみちゃんがそんなふうに考えてくれていることにすら、気が付いてなかった。