「うわ…風強いな今日は…。」

いつもと違う気候に関心。

「うーん…!やっぱ屋上はいいね!」

背伸びして手をバンザイ。
顔を上げると青い空が一面に広がった。

リフレッシュ後の勉強ってホント
かったるいんだよねー…。

今日はもう授業サボっちゃおっかな。
っていうか次って数学だっけ。
どうせ予習とかもしてないし
いっそ出ない方がイイかも的な!

「うん、決まり!」

パンッと手を叩き床に寝転がる。

床と言っても所詮はコンクリート。
ひやっとした冷たい感覚が
手や足を通して体に伝わっていく。

「んー…気持ちいい…。」

目を閉じて時間が流れていくのを
ただ単に見つめていく。

―――

あれ…。
いつの間にか寝ちゃってた?

「…って…嘘!?夕日!?」

空を見ると夕日がもう沈みかけている。
ちょっと…もう何時間も経ってるんじゃ
ないの…!?いやああああ!

急いで屋上の入口に向かう。

ガチッガチッ

「や…やだ…!何で開かないの!?」

もしかして…元々古いドアだったし
寝てる間に鉄が折れたりして…?
いや、もしかしたらココに来たとき
強くドア閉めすぎた!?

ええええ…でもそんなコト…うーん…。
あ…有り得ないコトも…無い…?

「そ…そんなあ…。」

ペタっとその場に座り込む。

ココには教師が来ないこととか
もう調査済み…だし…。

餓死…とかするのかな…。
せ…せめて20代後半までは生きたいの!
あああ神様…お願い!

「うう…。」

最近って夜とかすっごく寒いし
このままココにいたら絶対に凍死だって!

「………あ!」

そ…そうだ!携帯!
コレで誰かに電話すれば…!

…。

自分の勝手な空想のせいで
余計に悲しくなってきた。