「え、あ、あの……」


返事ができずにしどろもどろになる。


「っていうか、お前は強制参加だから」


咲に言われてあたしはうつむいた。


美緒の拘束は解いておいたから、もう逃げているかもしれない。


だけど3人ともそんな考えは持っていないようだった。


無言になってしまったあたしに咲たちが近づいてくる。


あたしは身をすくめて3人を見つめた。


「あんたも殺人の共犯だって、ちゃんとわかってる?」


耳元でそう聞かれてあたしは強く身震いをした。


自分の手で木片を握り締め、それを美緒に振り下ろしたときの感触を思い出してしまった。


あたしは膝の上でギュッと拳を握り締めて、うなづいた。


うなづくしかなかった。


それを見た咲はパッとあたしから身を離し「放課後が楽しみだねぇ」と、声をあげたのだった。