求はそのまま汐音を抱いて歩きながら言ってくる。

「大丈夫だ。
 お前は今日、白いタケノコじゃないし」

「なんですか、白いタケノコって」

「あの日のお前は、脱がすのが大変そうな白いタケノコだった」

「……やっぱり酔ってますよね~」

 なんだよくわからない思い出を語られながら、求にお姫様抱っこされた汐音は、そのまま寝室に連れ去られた。