な?と横目で同意を求めてくる。

「すみれちゃんごめんね。ゲーセンも行ってみたくて」


まさかの助け舟に、驚いた。


「あ!そうだよね、初めて来たんだもん。色んなので遊びたいよね。
じゃあ、爽はボウリング付き合ってくれるよね?」

若干、圧強めにそう言うと「も、もちろん」と爽くんはぶんぶん頷いた。


またあとでね、と別れ、ボールを戻すため歩いていると。


「ごめんね、涼くん。
ほんとはボウリングまだやりたかったんじゃない?」

と言うと、ふわっと手が軽くなる。



「すみれ、ああなったら1ゲームじゃ終わらないから。

あの残念な体力測定の結果で、もう何ゲームもするの疲れるだろ」


隣を見上げると、涼くんが私のボールも一緒に持ち意地悪そうに笑っていた。