「望愛ちゃんは……俺じゃ……ダメなの？」
「ダメというか……」
「俺さ酷いことをしてごめんって謝った後も、ずっと望愛ちゃんに告白し続けてるよね？」
一日一回は『付き合って』って、挨拶みたいに言われている。
そのたび私は断っている。
だって……
「私は一生恋なんてしないって決めてるから」
「それって違うよね？」
「え？」
「望愛ちゃんは逃げてるだけだよ」
「私が……逃げてる？」
「そうだよ！ 望愛ちゃんは譲さんのせいにして、恋から逃げてるんだよ！」
「そんなことは……」
「本当は好きな人がいるのに、一生恋をしてないって自分に暗示をかけまくって」
「違う……」
「何が怖いの？ 好きな人に告白して断られること？ 付き合って裏切られること？」
「だからそんなんじゃ……」
「望愛ちゃんのそういうところ………………大嫌い！！」
