大粒の涙を流しながら、望愛ちゃんは姉さんに微笑んだ。


「星羅さん。今度お兄ちゃんの部屋に来てくれませんか?」


「……譲君の?」


「私はまだこのノートしか見つけていんですけど、探したらきっと他にも星羅さんへのメッセージが出てくると思うんです」



「望愛ちゃんのお家に……私が……お邪魔していいの?」


「お兄ちゃんの残してくれた宝物、一緒に探してください」



「お願いします」と丁寧に頭を下げた望愛ちゃんに、姉さんは戸惑いを隠せない。