「片手で写真を撮るとブレちゃうなぁ」


「大地君、こんなことやめて!」


「手荒な真似なんて本当はしたくなかったけど、譲さんのためならしょうがないね」



 大地君はベッドの前の床に私を座らせると、自分のズボンのベルトを取り、ベッドのパイプフレームに私の両手首を縛り上げた。



 床に座ったまま、身動きが取れなくなってしまった私。


「ほどいてよ……」


 涙声をぶつけても、大地君は何かにとりつかれたような笑みでシャッターを連打している。