「ねぇ望愛ちゃん、コスプレ姿、撮ってもいい?」
「それはイヤ……」
「部屋中に貼られた写真の譲さんに、いつでも望愛ちゃんの姫姿を見せてあげたいから」
「でも……写真はやめて欲しいよ……」
「大丈夫、大丈夫。パシャっと撮るだけだからさ」
大地君がデジカメの紐を首にかけ。
「タオルケットを取ってよ。写真撮れないでしょ?」
不気味な笑顔で、私に巻かれたタオルケットを剥ぎ取った。
露出多めのワンピース姿が恥ずかしい。
隠すものがなくなっちゃった。
「ほら笑って。譲さんは望愛ちゃんの笑顔が大好きだったんだからね」
大地君はカメラを構えたまま、私との距離を詰めてくる。