大地君の話しに、満足げにうなずく星羅さん。
「譲君のお墓にお供えするケーキを用意してくる。大地頼んだわよ」と、部屋を出て行った。
「ほら望愛ちゃん、立って立って」
甘く微笑みながら手を差し伸べて、私を立ち上がらせてくれた大地君。
「このコスプレ、恥ずかしいんでしょ? タオルケットでも羽織っててよ」
体がすっぽり入るタオルケットで、私をふんわりと包んでくれて
――優しい大地君に戻ってくれたんだぁ。
ほっと安心したのに……
次の瞬間、大地君は聞いたこともないほどの冷たい声を発した。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…