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いや、あのさあ。身体が激弱いのは知ってるし、アイツのせいじゃないから仕方ないかって思ってるけどさ。
迎えに来ないなら、学校休むなら、もっと早く連絡してこいよって話でしょ。
「成咲だって本当は俺に頼むの嫌だと思うよ?それでもとーかのことが心配だってことで、ゆるしてあげなよ」
弥生が諭すように言ってくるけど言葉の意味が半分以上わからないよね。
玄関出る数秒前に連絡寄こしてきたかと思えば、低い声をからからにしてさらに聞こえづらくして「弥生が行くから…」って言うの。あたしにだって心の準備が必要な時もあるのに!
「そもそもひとりで行けるって何度言ったらわかるんだか」
「まあまあ、心配してるだけなんだからそんな突っかかってやるなよ」
「……弥生にも言えることだからね」
じろりと見上げると、タイプの顔が困ったように笑う。
あー…かっこいいなあ。なんであたしを好きなんだろう。もったいないなあ。もっといっぱい良い人がいるだろうに。
弥生のことが好きそうな子、学校にもたくさんいる。
彼はバイトもしているからきっとそこにもいるんじゃないかな。
「ひとりでできるって心構えはかっこいいし、正義感があるのはとーかの良いところだけど……守りたいのは、とーかだけじゃないってことだよ」
どうやら弥生も、アイツも、あたしのことを守りたいだとか、そういうことを思っているらしい。
いっちょまえな幼なじみたちだ。