「ふっ…、染夜さんが絡むと、ほんっと素直だよね。七瀬、」


はいハンカチ、と

美海は苦笑いしながらも私に渡してくれて

私はそれを受け取った。


「もー電話したんでしょ?早く泣き止まないと、染夜さんびっくりするよ、」

「いや、会ったらバレちゃうと思う…、」


飛雅くんは

私の表情とか、声色とかに

すごく敏感に気がついてくれるから。