「そうやって2人とも光希のこと子ども扱いするーー、」


もう樹のとこ行くもんー、とくるりと背を向けた光希と入れ替わりに

少し呆れ顔の蒼が、私達の席へ近づいてきた。


『あいつは最後まで騒がしいなぁー、』

「いいんじゃない?しんみりするよりはさ、」


本当に"最後だ"って自覚しちゃったら

多分私は、今みたいに笑えなくなる。

最近の私は

ちょっと涙腺が緩くなってきてるから。