「いっ、行ってきますっ…///」

『ん。いってらっしゃい、』


もうちょっと一緒にいたかったな。

小さく手を振りながら私を見送ってくれる飛雅くんに

私は、ちょっとだけ後ろ髪引かれながら背を向けた。


「あー!七瀬!はっけーん!」

「わあっ!光希っ…!」

「絶対ここだと思ったんだー。あれ?染夜さんは?」

「飛雅くんならさっきまで…、」


くるっと後ろを振り返ると

裏門にはもう飛雅くんの車はなかった。