『あー、俺も見たかったなー。七瀬が卒業証書貰うとこ、』

「き、緊張するから本当は嫌なんですけど…、苗字が苗字なので、」


私の学校は、各クラス出席番号のはやい3人が、代表で校長先生から証書を受け取る。

そのため、あ行の私と美海は

完全にその代表に選ばれてしまった。


『さすがに卒業式で騒ぎを起こす訳にはいかねぇからなー…。』

「お、お家に帰ったらちゃんと見せますから…、」


想像以上にしょぼんとしている飛雅くんは

少しだけ、わんこみたいで可愛かった。