「そうですね。回数は少なくなるけど、これからも働かせてもらうので…、」


大学に進学するにあたって

飛雅くんは、バイトなんかしなくてもいいと言ってくれたけれど

全部頼りきりなのはどうしても私が落ち着かなくて

週に2回くらい、ずっとバイトさせてもらっていたコンビニで働くことで

折り合いをつけた。


『つっても薬学?って大変なんだろ、勉強。』

「大変だと思います。でも…、」


上京するために、毎日死ぬ気で勉強した経験がある私なら

何とかなるような気がしていた。