んん? わたしのことか!?


 の、覗き見なんてしてません!


「通りがかっただけ、です」

「だったらコソコソしなくていいよ」


 切れ長の鋭い目。長身。


 …………こわいんですけど。


「貸して」

「へ」


 両手に持っていたゴミ袋の片方を、ひょいと奪われる。

 なぜ。


「あの。……えっと」


 スタスタと歩いていく先輩に、わけもわからずついていく。


 歩くのはや!

 待って~!?