このままだと、チャイムが鳴るまで居座りそうな勢いだ。


どうしたものかと困っていると…。


――ふと、空気が変わったような気がした。

静電気が発生したかのようなビリッとした感覚が肌に伝わるような。


わたしと同じ感覚を三好くんも察知したのか、マシンガントークが急に止んだ。


そして、三好くんがおそるおそる振り返ると――。


「そこ、俺の席なんだけど」


三好くんの後ろに立っていたのは、なんと一条くんだった…!