隣のクラスと言っても、去年までは同じクラスだった元クラスメイトだ。


「おはよ、ひらりちゃん♪」

「お…おはよっ」


男の子なのに、猫なで声で話しかけてくるから、実は苦手なんだよね〜…。


わたしが軽く手を振ると、呼んでもいないのに三好くんが教室の中へ入ってきた。


「ひらりちゃん、昨日のクイズ番組見たよ!」

「ありがとうっ…」


三好くんは、会ったときからわたしのファンだと言っていた。