…しかし。


「…あ、ほんとだ」


とだけ呟いて、一条くんはすぐに自分の荷物をまとめると、あっさりと隣の席に移動した。


何事もなく、無事に席替えができたことに拍子抜けしてしまう。



さっきまで一条くんが座っていた席に着く。


窓から、心地よい光が差し込んできて、ポカポカしていてなんだか眠たくなってくる。

一条くんが寝ていた理由もわかる気がする。