ちょっと睨んでいるように見えて…こわい。


で…でも、こんなことでへたるものか…!


「そっ…そこ、わたしの席なんだけどっ」

「…ここ?」

「一条くん、こっちの席じゃない…?」


わたしが隣の席を指差すと、黒板の座席表に目を移す一条くん。


「席がそっちだったとしても、俺の席はここなんだよ」

とか、

「お前、俺に逆らう気?」

とか、そんな言葉が返ってくると思ったから、それに備えて身構える。