「さぁ、みんな!新しい自分の席に着いて〜!」


ほら、先生だってああ言ってる。

早くしないと、1人だけ立っていて目立っちゃうじゃん。


「ねぇ…!ちょっと…!」


思いきって、一条くんの肩を揺すろうとして…気がついた。


まるで、金の糸のような細くて柔らかい前髪からうっすらと見える…つむった目。

うらやましいくらいに、まつげが長かったのが印象的だった。