なんと一条くんは、席を間違っているようだった…!


一条くんの席は、その隣。


「よろしく」云々の前に、席の指摘から声かけないとだめじゃん〜…。


わたしは意を決して、口を開く。


「あ…あの〜。そこ、わたしの席なんだけど…」


勇気を振り絞って、声をかけた。


…しかし。


「………………」


…無視されたっ‼︎


ちょっとくらいに声に反応してくれたっていいのに、まったく微動だにしない。