殺されたんだ、


やっぱり…
この人が殺したの??


ただ納得が出来ない点がただ1つ
自分との関連性だった。


私があの現場を見てしまったから?
それとも他に何か?


まだ混乱するリカを横目に、滝沢がベッドから立ち上がる。


滝沢『今から出掛けるぞ。支度をしろ』


リカ『…はい。』



滝沢『しばらくすると迎えが来る。』


ドアのノックしドアの向こう側から『車の用意が出来ました。』


と声がした。


『お前は先に車に乗っていろ。』


滝沢は携帯電話で誰かに連絡を取りながらそそくさと出ていく。


迎え?と言うことは、そのタイミングで逃げることは出来ないか?


直感的にリカは判断出来た。


リカ『ムリ…みたい…』


仲間とみられる男がリカに話しかける。

仲間『すみませんが、一緒に。』


リカ『はい。』


小さく返事をすると、リカはとぼとぼと歩き出した。


体格からいっても、やはり自分では敵う筈がない。


とりあえず生きなければならない。


逃げるのなら確実に逃げないと結局は死ぬことになる。


大きなワンボックスに乗り込むと、見慣れない道をただひたすらと走り続けていた。


ぁ、海だ!
かなり遠くまで来ている。


スライドドアが開くと、黒塗りの車が数台既に停まっている。


目の前にはリゾートホテルのような佇まいの建物がある。


リカは上を見上げ躊躇する。


ちょうど同じ頃に、もう1台の車が到着し、運転手が後方のドアが開くと


見た事のある人物がそこに現れた!


リカ『え!?』


あ、あれは環境大臣の…大野勇次郎!


周囲をキョロキョロ見回しながら足早に建物に入っていった。



ここで今から何があるというの?