文化祭当日。
私と前原くんは、あの日から毎日のように連絡を取り合い、文化祭当日の予定を立てた。

『11時からシフトなし。3階の空き教室前に集合で。』

そう決めて、私達四人は一緒に文化祭を回ることにした。

てかなぁー。女子一人ってすごく不自然な気がする、、、。


とはいえ、私とりっちゃんが幼馴染なのはクラス皆が知ってるし。

ある意味お世話係として認識されているわけで。いいのかな。うん。



「千恵ちゃんー。この衣装さこれで大丈夫かな？律君の執事の衣装なんだけどさ。」



話しかけて来たのは高校に入ってから仲良くなった三原花ちゃん。

ボブヘアで、小柄なかわいい女のコ。ただし、彼女には趣味があるようで、、、。


「あっ！また橘くんと立川くんがひっついてる…ふふふ。可愛すぎる！尊い！」

などとボソボソつぶやいている。いわゆる腐女子さんらしいのだ。



話すようになってしばらくして、花ちゃんが私には分からない言葉でボソボソ言っているのを聞いた。から、どんな意味？と聞いたことがあるのだ。すると、

『私ね、腐女子なんだけど。それでもいい？
仲良くしてくれる？』

と不安げに話してくれた。