『あ、テストの順位じゃない?』

『そうかも…。』

『ついでに見てこ?』

2人で近づいていく。

『んー、どれどれ…。え、乃蒼5位じゃん!すごい!』

『え、本当だ。そんなによかったんだ。』

『反応うすっっっ。』


一ノ瀬先輩はどうだったんだろ…。

って、1位じゃん!そんなに頭良かったの?!

『あ、やば、時間!部活部活!!』

『ほ、本当だ。』

急いで更衣室に向かい、すぐに着替える。

体育館にいくとすでにみんな集まっていた。蓮の姿を探したが見つからなかった。

しかも徳島先輩もいない。

ん?なんか怪しい。

結局、練習が始まっても2人は来なかった。


『乃蒼ちゃんー、連絡できなくてごめんね!大丈夫だった?』

「あー、疲れた疲れた。」


最終的に掃除をしているときに2人は来た。

『蓮はテストどうだったの?…って聞く必要ないか。』

「え、お前、俺のテストの結果知ってんの?!」

『いや、知らないけど。お情けで追試でもやらせてもらってたんじゃないの?』

「え、俺、妹にそんなに馬鹿だと思われてるの?」

マジでショックという表情で突っ立っている。

隣に立っている徳島先輩が蓮の肩に手を置いて慰めている。


え、違うの…?


「あれ、乃蒼ちゃん知らないの?蓮、今回のテストで学年8位だったんだよ。」