「え?」


聞き返すと、森安さんはパンパンにおもちゃが入った買い物袋を俺に差し出してきたのだ。


「あっ」


「お願い佐々野君。私は文隆を助けたいの」


森安さんはそう言って俺に頭を下げてきたのだ。


本当に文隆のことを考えているのはこの人だった。


俺は大きくうなづいた。


もちろんだ。


それが、俺の本来の目的なんだから。


「文隆さんの、本当のお墓に連れて行ってください」


俺は森安さんにそう頼んだのだった。