それから俺は施設には戻らず、24時間営業のネットカフェに入った。
スマホを確認してみると施設からの連絡が10件ほど入っている。
その時、見計らったかのように施設から電話がかかってきた。
一瞬迷ってから、電話に出た。
「はい」
『あ、お前なにしてんだよ!』
それは同室の大谷の声で思わず胸をなでおろす。
先生にこっぴどく怒られると思っていた。
「悪い。ちょっとやらなきゃいけないことがあったんだ」
『はぁ? なんだよそれ! 夜中に抜け出してまでやることなのか!?』
「そうなんだよ。絶対に、今やらなきゃいけないことなんだ」
キッパリと言い切ると、大谷は驚いたのか言葉を切った。
そして『今日はどうするんだ?』と、質問を変えてきた。
「今日も帰れない。いや、すべてが解決するまで帰れないかもしれない」
その覚悟で昨日の夜施設を抜け出してきたのだ。
『そうか。本気なんだな?』
「あぁ。もちろんだ」
俺は相手が見えていないのに力強くうなづく。
『わかった。それなら先生には適当に説明しとく』
その言葉に胸に溢れる気持ちがあった。
泣いてしまいそうになり、グッと目に力をこめて涙を押し込めた。
「あぁ。悪いな」
『その代わり、無事に戻ってこいよ』
「……わかった」
スマホを確認してみると施設からの連絡が10件ほど入っている。
その時、見計らったかのように施設から電話がかかってきた。
一瞬迷ってから、電話に出た。
「はい」
『あ、お前なにしてんだよ!』
それは同室の大谷の声で思わず胸をなでおろす。
先生にこっぴどく怒られると思っていた。
「悪い。ちょっとやらなきゃいけないことがあったんだ」
『はぁ? なんだよそれ! 夜中に抜け出してまでやることなのか!?』
「そうなんだよ。絶対に、今やらなきゃいけないことなんだ」
キッパリと言い切ると、大谷は驚いたのか言葉を切った。
そして『今日はどうするんだ?』と、質問を変えてきた。
「今日も帰れない。いや、すべてが解決するまで帰れないかもしれない」
その覚悟で昨日の夜施設を抜け出してきたのだ。
『そうか。本気なんだな?』
「あぁ。もちろんだ」
俺は相手が見えていないのに力強くうなづく。
『わかった。それなら先生には適当に説明しとく』
その言葉に胸に溢れる気持ちがあった。
泣いてしまいそうになり、グッと目に力をこめて涙を押し込めた。
「あぁ。悪いな」
『その代わり、無事に戻ってこいよ』
「……わかった」