「ダメー!恥ずかしいから絶対ダメ。」

すかさず玲が止めに入ったのだが。

クラスのみんなは、

「いいんじゃない。俺読んだけど面白かったし。」

「わたしも賛成ー!」

「僕も賛成です。」

と誰も否定しない。そして先生も。 

「みんな、飯田の書いたやつを使うって事でいいか?」

「「いいでーす。」」
「絶対ダメなのにー。」 

ひとり落ち込む玲を見て先生は、

「まあ、そう言うな飯田。決まったことだからな。賞に入ったらなんかかってやるからな?」

とひとこと、それを聞いて玲は、

「ヤッター!絶対ですよ。絶対ですからね。」

と途端にやる気になった。やはり玲はチョット単純?とクラスメイトがみんな思ったのは秘密です。