ーパンッ!!ー

「いい加減に落ち着け!!龍院冬夜!!
冬夜、今、自分が何を言ってるかわかってる!?2人の思いを私達がよく知らない?笑わせないで!そんなわけないでしょ!?あんたたちと何年一緒に過ごしてきたと思ってんの!だてに親友なんて名乗ってないわ!冬夜が今すごく美月のことを心配していて、何が何でも見つけたいと思ってるのはわかってる。でもね、冬夜が美月のことを心配してるように私達も美月のことを心配してる。
だけど、陽と私は美月だけじゃなくって、冬夜、あなたのことも心配してるの。このままだったら冬夜はきっと倒れてしまう。そしたら、美月のことを探すことも一旦止めなきゃいけなくなる。美月のことを一番よく知ってるのは、冬夜しかいない。だから、お願い。1回でもいいからとりあえず落ち着いて。ちょっとだけ休んで。」

夏歩の怒りを前に僕は、上がっていた熱が冷めていくのを感じた。