「 新大、明日予定なんか無いよね 」 「 俺に休日予定があった事があるか 」 「 無い。てかそれ言ってて悲しくないの? 」 「 …別に 」 新大が目をふせたとき、夕やけチャイムがひびきわたった。 聞きなれたこの音も、少しとおくの高校に行くことになったわたしたちが聞くことはなくなるのかな。 中学生がおわるってことは、大人になるってこと…。 さっきかおるちゃんが言っていた意味が、何となくだけどわかった気がした。