「なんだと。実際に、この世界は俺のものだ。

魔法使いごときが俺に口答えするな!」


陛下は、アリスの意外な答えに、動揺する。



それは、図星だったから。



「ならば、なぜ私をお呼びしたのでしょう。


もう世界はあなたのものでしょう?



それでも、陛下は満足していらっしゃらない。


それは、この世界に陛下は触れることもできていないという事ですよ。」





アリスは、なにもかも見透かした目で言う。






「ふざけるな!


お前に俺の何が分かる!」





陛下は、自分の腰のさしている剣を抜き、



アリスの目の前まで持っていった。